昼は人間、夜は吸血鬼。『The Blood of Dawnwalker(ブラッド・オブ・ドーンウォーカー)』が9月3日に発売される。同じ相手に会いに行くだけで、昼か夜かで内容が変わるRPGだ。
昼に会いに行くか、夜に会いに行くか

主人公のコーエンは、半分だけ吸血鬼にされた青年だ。日が出ているあいだは人間、日が沈むと吸血鬼になる。
この切り替えが、戦いかたの違いだけで終わらない。クエストをどちらの姿で始めるかで、話そのものが動く。
発売前にプレイした動画では、吸血鬼と戦っている反抗勢力の重要人物に、夜、吸血鬼の姿のまま会いに行っている。結果はその場で拘束、朝まで身動きが取れない。
同じクエストを日が昇ってから始め直したところ、拘束はされたものの、時間のロスはずっと小さかったという。
吸血鬼を狩っている連中のところに吸血鬼の顔で行けばそうなる。言われてみればその通りなのだが、ゲームがそこまで面倒を見ているのが面白い。
夜の側にも取り柄はある。吸血鬼のコーエンは壁や天井を歩けるし、離れた足場へ瞬間移動もできる。夜にしか行けない場所がある、ということだ。
昼のコーエンは魔術を扱う。死者の声を聞いて謎を解くクエストも用意されている。
ブラッド・オブ・ドーンウォーカー 家族を救うまで30日、時間は進む

さらわれた家族を助け出すまでのタイムリミットが、ゲーム内の30日。
この時間はリアルタイムでは減らない。クエストを進める、特定の行動を取る。そのたびに時計が動く仕組みだ。
寄り道した分だけ、どこかで誰かが危なくなる。
先行レビューでは、1周目で死なせた母親を2周目で救うことに成功したものの、後回しにしたクエストのせいで別のふたりが死んでいた。ひとりは手当てが遅れて怪我が悪化し、もうひとりは吸血鬼に殺されて教会の天井に吊るされていたそうだ。
全部は救えない。誰を助けて誰を見捨てるかを、時間そのものが迫ってくる。
海外レビューでも、この30日はストレスにも縛りにも感じないという評価が並んでいる。IGNは、吸血鬼の力に人間性が削られていくというテーマと、時間制の仕組みがきれいに噛み合っている点を挙げていた。
ブラッド・オブ・ドーンウォーカー 舞台は14世紀ヨーロッパ、黒死病と吸血鬼

紛争で荒れた大地に、黒死病が広がっている。その綻びを突いて、影に潜んでいた吸血鬼たちが牙を剥く。
コーエンが歩き回るのはヴェイル・サンゴラ地方。緑の森、平原、沼地、険しい山、中世の集落、忘れ去られた遺跡。Unreal Engine 5で作られたオープンワールドだ。
開発はRebel Wolves。『ウィッチャー3』や『サイバーパンク2077』を手がけたメンバーが立ち上げたスタジオで、これがスタジオとして最初のタイトルになる。日本での発売はバンダイナムコエンターテインメント。
プレイ人数は1人。
剣術・魔術・吸血術、3つの戦いかた

戦闘は方向で殴る。上下左右のコマンドを入れて、その方向へ攻撃と防御をする。敵が振ってくる方向にガードを合わせるとパーフェクトブロック(パリィ)が出て、スタミナを使わずに反撃へ回れる。
伸ばせる系統は3つに分かれている。
剣術
昼も夜も使える。防いで隙を突く、クセのない形。カウンター時のクリティカルを伸ばすパークもあり、守り主体で組むこともできる。先行レビューには、弾いたときの重さが病みつきになると書かれていた。
魔術
昼だけ。継続ダメージ、範囲スタン、ダメージ反射、自分へのバフ、回復。パークには買い物の割引まで混ざっている。剣で戦いながらバフだけ乗せる、といった使いかたもできる。
吸血術
夜だけ。精神を操って同士討ちを誘う技や、敵を爆発させる技が並ぶ。ただし吸血鬼のあいだは血を吸わないと回復できず、体力が減るとNPCを襲う恐れも出てくる。
血を取り込むほど強い技が解放され、そのぶんコーエンは人間性を失っていく。強くなることと、人間でいることが、そのまま引っ張り合う。
ブラッド・オブ・ドーンウォーカー ローンチトレーラー

日本の公式チャンネルが8月末に出したローンチトレーラーは1分44秒。すでに7万回以上再生されていて、締めの言葉は「あとは、あなたが選ぶだけ。」だ。
同じチャンネルには、ゲームの中身を6分23秒でさらった映像も上がっている。
ブラッド・オブ・ドーンウォーカー メタスコアは83点、Xbox版は86点

発売前に海外メディアのレビューが解禁され、Metacriticの平均は83点。内訳はPC版が84点(34件)、PS5版が83点(55件)、Xbox Series X|S版が86点(86件)となっている。
100点を付けたViceは、昼と夜でまったく別の戦闘体験が用意されていて、どちらも最後まで飽きなかったとしている。30日の制限も、窮屈さではなく決断に意味を持たせる作りだという読みかただ。
90点のIGNが評価したのはキャラクターの描きかた。吸血鬼側の言い分にも説得力を感じさせる、と書いている。
発売前にプレイした動画で目立ったのは、周回したくなるという話だ。救えなかった相手を救ったら別の誰かが死ぬ。それで「全員生かすにはどうすれば」と考え始めてしまう、と。
Steam側のユーザーレビューはまだない。発売前なので当然だが、フォロワーは10万1000人を超え、Steamの売上ランキングでは予約の段階で世界3位、欲しいものリストの順位は世界8位につけている。
The Blood of Dawnwalker

| タイトル | The Blood of Dawnwalker(ブラッド・オブ・ドーンウォーカー) |
|---|---|
| ジャンル | オープンワールド アクションRPG/ダークファンタジー |
| 開発 | Rebel Wolves |
| 発売 | バンダイナムコエンターテインメント |
| 発売日 | 2026年9月3日(Steam版のアンロックは日本時間9月3日 午前7時) |
| 対応機種 | PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam) |
| 価格 | 通常版 9,790円(税込)/Eclipse Edition 10,890円(税込・ダウンロード専売)/パッケージ特装版 31,800円+税 |
| 販売形態 | Xbox Series X|S版とPC版はダウンロード専売 |
| プレイ人数 | 1人 |
| 日本語対応 | インターフェイスと字幕が日本語。音声は英語 |
| CERO | Z(18歳以上のみ対象) |
| PC最低動作環境 | Windows 10/Core i5-11400F または Ryzen 7 2700X/メモリ16GB/GTX 1060 または RX 580(VRAM 6GB)/SSDに60GB |
| PC推奨動作環境 | Core i7-11700K または Ryzen 7 5700X/メモリ16GB/RTX 4060、RX 7600 XT、Arc B580 のいずれか(VRAM 8GB)/SSDに60GB |
日本語版は、海外版から演出に手が入っている。裸体のキャラクターに下着を着せること、一部の性表現の変更、流血や過激な暴力、残虐なシーン、一部キャラクターのグロテスクな外見、切断面や内臓の描写の変更。公式サイトによると、イベント単位で丸ごと消えているものはない。
日本語版公式サイトとストア一覧

| 日本語版公式サイト | https://dawnwalker.bn-ent.net/ |
|---|---|
| 公式X | @DawnwalkerJP |
| Steam | ストアページ |
| PlayStation Store | ストアページ |
| Microsoft Store | ストアページ |
あなたのコーエンは、誰を助けるのか

発売は9月3日。PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)で同時に出る。
同じ1周でも、昼に動いたか夜に動いたかで、最後まで生き残る顔ぶれが変わる。その差を確かめたくて2周目を始める人が、かなり出そうだ。
筆者ジャンク:インディーゲームを中心に遊ぶゲーム好き。ストアや開発元の発表をもとに紹介しています。
