ゲーミングPCの大きさの種類
一口にゲーミングPCと言っても、そのサイズにはいくつかの種類があります。
PCケースのサイズはおおまかに、キューブ、スリム、ミニタワー、ミドルタワー、フルタワーの5種類に分けることが出来ます。
サイズ | 詳細 | 対応マザーボード |
キューブ型 |
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スリム型 |
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ミニタワー型 |
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ミドルタワー型 |
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フルタワー型 |
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サイズが大きくなるほど対応マザーボードも増えてPCの拡張性は高くなりますが、重量が重くなったり広いスペースが必要になったりというデメリットもあるため、ただ大きいものを選べば良いというわけでもありません。
最近ではBTO(Build To Order)でも基本的にミニタワーかミドルタワーのどちらかのサイズがメインとなっており、キューブ型やスリム型等のサイズはあまり利用されなくなってきています。
本記事では、ミニタワーとミドルタワーの2つに焦点を絞り、それぞれの特徴やおすすめサイズをご紹介していきます。
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ゲーミングPC ミニタワーってどんな大きさ?
ミニタワーのメリット・デメリット
省スペースで設置場所に困らない
ミニタワーはPCの中でも小さめのサイズに分類されます。
サイズが小さい分値段も安く済み、サイズが小さいため省スペースで置き場所に悩むことも少ないでしょう。デスク上に置いたりしてインテリアとして楽しむことも出来ます。
一つ上のミドルタワーサイズになってしまうとデスク上に置くには少し大きく感じでしまいます。スペースさえ確保すれば置けないことはないですが、その点ではミニタワーの方が扱いやすいかと思います。
価格が比較的安い
基本的にミニタワーサイズのPCはミドルタワーのPCに比べて10000円弱ほど安く価格設定がされています。
PCは決して安いものではないため、少しでも安く抑えるためにはミニタワーを選択するというのも一つの手です。
排熱性能や拡張性は低い
ミニタワー型はケース自体が小さいため、ケース内部のスペースが圧迫され密度が高くなってしまう分、熱が籠もりやすくなってしまい排熱性能が下がってしまいます。
CPUやGPUの性能が上がれば上がるほど発生する熱も多くなり、GPUに関してはサイズも大きくなる傾向にあるため熱を発しやすくなってしまいます。
その結果、PCが発揮できるパフォーマンスが下がることにも繋がります。
更に、ミニタワー型はサイズが小さい分拡張性が低く、ストレージ数やメモリの最大容量等も乏しくなります。「ストレージやメモリを増設したい!」と思っても、スロットが余っておらず増設出来ないことがあります。
ミニタワーのメリット
- サイズが小さいため、あまり設置スペースを必要としない
- 価格が安くコストパフォーマンスに優れる
ミニタワーのデメリット
- ケース本体やマザーボードが小さく、拡張性が低くなりがち
- 本体内部の密度が高くなり、排熱性能が低い
昨今ではストレージの価格も下がってきており、手頃な価格で大容量のSSD・HDDを入手出来るようになってきているため、ストレージ面でのデメリットは解消されつつあります。
ミニタワーが向いている人
ミニタワーPCはコストパフォーマンス重視で選ぶのであればおすすめです。
「ゲーミングPCが欲しいけどそこまで強いこだわりはないから、とりあえず安くてスペックが良いものが欲しい!」という方はミニタワーPCの選択を検討してみると良いかもしれません。
ただし、排熱性能や拡張性の低さが問題となるため、その点を気にしない方、もしくはご自身で解決出来る方でないと本体性能に満足行かない可能性があります。
更に、現在のデスク周りの状態によっては「出来るだけ小さいPCの方が助かる」という方もいるかと思います。「設置スペースなどの関係でミドルタワー型PCケースは大きすぎる!」という方にはミニタワーPCをおすすめします。
こんな方におすすめ
- とりあえずコスパを重視したい方
- 設置場所を出来るだけ省スペースで抑えたい方
- 排熱性能や拡張性に関して妥協、もしくは自己解決できる方
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ゲーミングPC ミドルタワーってどんな大きさ?
ミドルタワーのメリット・デメリット
少し大きめで場所を取るが問題はない
ミドルタワーはミニタワーと比較すると少々大きめで、例えばデスク上に設置したい場合には、しっかりとスペースを確保する必要があります。
しかし、ミドルタワー以上のPCは基本的に足元やラック上に設置する場合が多いため、設置場所に特にこだわらなければ問題はありません。
排熱性能や拡張性が高い
ミドルタワーは比較的サイズが大きく、本体内部のスペースに余裕ができるため排熱効率が比較的高いです。
また、マザーボードもスロットの多いものを使用でき、ケース内の空間が広いためメンテナンス作業がし易く、拡張性が高いです。
近年のPCパーツは性能の向上が目まぐるしく、その分各パーツの発熱量も増えてきています。排熱がしっかりと出来ていないとパーツの性能を十分に発揮出来ないため、PCにおいて排熱性能は非常に重要になってきます。
その点からもミドルタワーは選択肢に入れやすいサイズと言えるでしょう。
モデルの選択肢が多い
ミドルタワーは現在販売されているゲーミングPCでは最もメジャーなサイズのため、購入の際にBTOやPCケースの選択肢が豊富となっています。
特定のサイズにこだわらないのであれば、とりあえずミドルタワーから検討してみると良いかもしれません。
ミドルタワーのメリット
- 排熱性能や拡張性が比較的高い
- メジャーなサイズでBTOやケースの種類が豊富
ミドルタワーのデメリット
- ミニタワーに比べると価格が少し高い
- 設置の際にスペースを取る
ミドルタワーが向いている人
ミドルタワーは現在扱われているPCとしては最もメジャーなサイズです。
BTOや既製品を購入する場合や、自作PCに使うケースを選ぶ場合でも選択肢が豊富で気に入ったモデルが見つかりやすいため、特に他のサイズを検討する理由が無ければこのサイズを選ぶと良いかと思います。
ただし、ミニタワーと比べると本体サイズが大きくなり設置スペースもそれなりに必要になります。
こんな方におすすめ
- 沢山のモデルの中から選びたい方
- 特にサイズにこだわりの無い方
- 無難に性能の良いPCを選びたい方
自作するのに向いている大きさは?
初心者の方であればミドルタワーがおすすめ
ミドルタワーは対応マザーボードが多く、ケースの種類も豊富で排熱性能や拡張性にも優れたサイズのため、自作PCに詳しくない方や初めてPCを組むという方でも失敗し辛いでしょう。
ハイエンドモデルのGPU等にも対応しているものがほとんどのため、パーツ選びがしやすい点もおすすめです。
ミニタワーも選択肢としては全然アリ
昨今ではミニタワーでありながらATX対応のケースが出るなど、コンパクトでありながら拡張性を高めたモデルも存在し、比較的組みやすくなってきています。
そのため、ある程度自作に慣れている方や知識のある方であればミニタワーもおすすめです。
上手く組めば省スペースと性能を両立することも出来ますね。
ゲーミングPCを発送する場合にどんな梱包が必要?
古くなったPCや、新しいモデルを購入して使わなくなったPCをフリマやオークションで販売する際、梱包をしっかりと行わないと配送中の衝撃で故障に繋がってしまうかもしれません。
そこで、PCの破損リスクを抑えるための梱包方法を簡単にご紹介します。
ゲーミングPCの梱包手順
step
1PCを包む
PCを緩衝材(プチプチ等)で包み、テープ等で固定します。
step
2梱包用段ボールを用意
段ボールを用意し、底に緩衝材を敷き詰めます。
緩衝材は丸めた新聞紙などでも対応可能です。
step
3PCを段ボールに入れる
※必ずマザーボード側を底面にして箱に入れてください。
step
4隙間を埋める
エアー緩衝材等で出来るだけ隙間を埋めます。
段ボールとPC本体が触れる面が無いように、出来るだけ全体的に緩衝材を敷き詰めます。
step
5ガムテープで蓋を閉じる
緩衝材を詰めてPCが段ボール内で動かなければ蓋を閉じます。
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ゲーミングPCの大きさのおすすめ
本記事では、ミニタワーとミドルタワーの2つについて、特徴とおすすめサイズをご紹介しました。
ミニタワーは低価格で手に入り、省スペースなモデルです。排熱性能や拡張性の面で劣るというデメリットもありますが、ミニタワーでも拡張性に優れたモデル等も出てきているため、選択肢として十分におすすめ出来ます。
ミドルタワーは排熱性能や拡張性に優れ、種類も豊富なメジャーモデルです。デザインに拘りたい場合や、ハイエンドクラスのパーツを組み込みたい場合にはミドルタワーを選ぶと良いかと思います。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で自分に合ったサイズを選択し、満足の行くゲーミングPCを手に入れましょう。