こんばんは。
前回は【E3 FLASHERを使ってブリックしたPS3を復活させる①】でブリックとはどんな状態なのか。
またYLODとはどんな種類があるか調べてみました。
まだ良くわからないことも多いのですが、基本的に「ブリックは直らない」というのが現状です。
どのようなときにブリックするのか?
前回でも説明しましたが、ブリックは2秒YLODとまったく同じ症状です。
そしてほとんどの場合ファームウェアのダウングレード中にブリックすることがほとんどでした。
・正常に吸い出せていないFWデータを書き込む
・書き込み中に電源が落ちる
・パッチを正常にあてれていないデータを書き込む
この場合ほとんどブリックしました。
確実にブリックを直すことができる条件
・エラーがほとんどないパッチ前の同じ本体の「bkpps3.bin」がある場合。
bkpps3.binとは
PS3の基幹となるNOR・NAND Flash内のデータを吸い出したファイルです。
このPS3の基盤についているNOR・NAND Flashの中にはファームウェアの情報が書き込まれている重要なメモリです。
ダウングレードはこの吸い出したデータにパッチをあてCFW3.55をインストールできる状態に書き換える作業です。
この条件の場合のみなので、
まず正常な「bkpps3.bin」がある場合のブリック修理をやってみました。
必要なもの
・ブリック前のbkpps3.binファイル
・E3 FLASHER
・細い電線(細いほうが良い)
・ハンダごて、ハンダ
1.本体の電源を強制的に入れる
E3の「SBE」とPS3のトライステート(tristate)をハンダで接続することで強制的に電源を入れることができる。
これはエラーの信号を一時的に回避する方法です。
たぶんエラーの信号をなくすということなんでしょうか・・・
実際ドコとドコを繋げばいいのかというと・・・
今回はNOR(CECHL00の場合)PS3の基盤のこの部分に電線をハンダでチョンっと繋ぎます。
SBEのほうはE3 FLASHERのケーブル部分にある「SBE」と表記してあるところです。
基盤の中にもトライステート(tristate)と繋ぐとエラーを回避する部分があるようですが、どこかわかりませんでした。
これでうまく接続できました。
2.仮組みをして電源を入れる
では電源が入る状態まで仮組みして、電源が入る状態にします。
このとき最低限電源が入ればよいので簡単に組みます。
仮組みができたらE3もはめて電源をぽちっと押して起動!
うまく繋がったようで、ブリック状態でも電源が入りました!
E3は繋げたままです。
3.正常なbkpps3.binを書き戻す
次にPCでマイクロSDに正常なときのbkpps3.binを入れて、E3 FLASHERにさして書き込みを開始してみます。
NOR FLASHの書き込みが開始されました。正常な動作です!
NORの書き込みは非常に遅いですね・・・
数分後・・・
書き込みが完了したのでE3 FLASHERやトライステートに繋いだ線を全部外し、PS3を起動してみました。
ウィーン!とファンの音が聞こえ、赤点滅がなくなり、SBEの線もはずしたけどPS3は起動できました!!
4.ファームウェアのインストール
続いてファームウェアを入れなおせといわれたので、適当なOFWをUSBに入れてアップデートを開始しました。
しかし・・・全然進まないのです。
ずーっとこの画面。もう20分ほどこの画面です。
そのまま放置してもう10分。
画面が変わりません。
おかしいなーっと考えながらそのまま放置して数十分後に画面を確認したら・・・
あ!再起動してる!PS3も正常に起動してる!!
っとこんな具合でブリックが直りました。