PS4タイトルの中には年齢関係なく誰でもプレーできるものがある一方で、特定の年齢以上でなければプレーが好まれないようなものもあったりします。
またタイトルにかけられる年齢制限に関してはその国の審査機構によって審査され、そのタイトルごとに適正なレーティングが定められています。
ここではそんなPS4タイトルのレーティングに関する事について、日本の審査機構「CERO」を始め海外の審査機構や、対象年齢制限を超えたゲームが子供に与える影響などについて書いていきたいと思います。
ちなみに小学生から大人まで楽しんでいるバトロワゲーム『フォートナイト』はCEROレーティングCの『15歳以上対象』となっている。だがこれは法律ではなく表現内容が15歳未満の子供に向いていないということです。これは子供が管理すことでも法律が管理することでもなく、制限できるのはお父さん、お母さん、親のみです。
年齢による注意点などをしっかりと把握して、子供に伝えていきましょう。
日本の審査機構「CERO」について
日本国内におけるコンシューマゲームソフト及び一部のPCゲームの対象年齢を定める機関です。
正式名称は「特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構」。
元々はアメリカのレーティング機関をもとに作られた非営利法人で、審査方法としてはゲームメーカ側から送られたゲーム内容などが分かる映像を元に、抽選で選ばれた3名の審査員がそれを見て審査していきます。
倫理規定
過度な暴力表現や性表現は禁止されており、海外ゲームでそういった表現があれば修正されます。
基本区分について
レーティングの区分は大まかにA・B・C・D・Zの5つの区分に分かれています。
A:年齢区別対象となる表現・内容は含まれておらず、全年齢対称である事を表示 | |
B:12歳以上を対象とする表現内容が含まれていることを表示 | |
C:15歳以上対象とする表現内容が含まれていることを表示 | |
D:17歳以上対象とする表現内容が含まれていることを表示 | |
Z:18歳以上のみ対象とする表現内容が含まれていることを表示 | |
審査予定:発売前の予約段階ではこのように表示されていることも多い |
「CERO」の年齢対象以下の場合はプレイ不可能?
レーティングB・C・Dに関してはそれぞれ対象年齢がありますが、対象年齢未満の場合であっても購入ができないという事ではないので、レーティングD以下であれば購入することによってプレイすることは可能です。
「CERO Z」18歳制限は特別?
レーティングZに関しては法律により18歳未満での購入は禁止されているという訳ではありませんが、実際には条例などによる理由でほとんどの販売店が自主規制しており、基本的に購入時には身分証明書等の提示が必要になります。
ただし未成年がゲームをプレイしてはいけない法律などはありません。教育上で好ましくないので18歳未満には販売しないように!となっています。
海外の審査機構について
日本国内以外だと北米版の審査機構「ESRB」や欧州版の審査機構「PEGI」がメジャーです。
北米版の審査機構「ESRB」
CEROに次いでよく見かける北米版の審査機構「ESRB」ですが、レーティングの区分としては以下のようになっています。
eC EarlyChildhood : 3才~10才ぐらい対象 (CEROで言えばAに相当) |
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E Everyone : 6才以上対象 (CEROで言えばA指定) |
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E10+ Everyone10+ : 10才以上対象 (CEROで言えばA~Bに相当) |
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T Teen : 13才以上対象 (CEROで言えばB~Cに相当) |
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M Mature : 17才以上対象 (CEROで言えばD~Zに相当) |
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AO AdultOnly : 18才以上対象 (CEROで言えば発売禁止レベルに相当) |
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RP RATING PENDING:審査予定もしくは審査中。 (CEROで言えば審査予定) |
AO AdultOnlyに関しては性的表現も含むことから、日本国内では中々出回りません。
欧州版の審査機構「PEGI」
北米版に次ぐくらい有名で、レーティングの区分としては以下のようになっています。
3+ : 3才以上対象 (CEROで言えばAに相当) |
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7+ : 7才以上対象 (CEROで言えばBに相当) |
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12+ : 12才以上対象 (CEROで言えばCに相当) |
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16+ : 16才以上対象 (CEROで言えばDに相当) |
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18+ : 18才以上対象 (CEROで言えばZに相当) |
こちらはレーティングのマークの数字ががそのまま対象年齢になっていて分かりやすいです。
北米版と欧州版の区別の方法
北米版と欧州版の区別の方法は審査機構がそれぞれ異なっているので、パッケージ左下に書かれている審査機構が「ESRB」ならば北米版、審査機構が「PEGI」ならば欧州版というように区別がつきます。
北米版や欧州版は日本のゲーム機でプレイ可能?
少し前までは規制が厳しかったため、日本のゲーム機でプレイ可能な海外のソフトも限られていました。
しかし最近では規制も緩くなりPS4もリージョンフリーなので、日本のPS4であっても海外ソフトは大体プレイすることが出来ます。
ただし一部のタイトルに関してはソフトにリージョンロックがかけられており、そのようなものに関してはプレイすることが出来ません。
購入前にamazonなどでレビューチェックをしてみてください。動作確認がされている方がいればわかりやすいです。
北米版や欧州版はどこで買うの?
amazonでパッケージ版を購入
パッケージ版であればアマゾンや楽天など通販で購入することが出来ます。
PS storeでダウンロード購入
その他北米版であれば北米PSストア、欧州版であれば英国PSストアからダウンロード購入する方法もあります。
この時の購入方法としては
- PSアカウントを作成する
- PSストアカードを購入する
具体的には例えば北米版のソフトを購入するのであれば、まずは北米PSアカウントを作成していきます。
- 北米PSアカウントを作成するにはまずユーザー選択画面で「新しいユーザー」→「ユーザーを作成する」を選びます。
- 作成時に国を「United States」、言語を「English」、生年月日はそのままで「NEXT」を選択。
- 住所に関してはPostal Code(郵便番号)を「97205」City(市)を「Portland」、State/Province(州)を「Oregon」と入力します。
ちなみに州の選択に関してはオレゴン州だと一番税が安いことから、上記のような内容になります。
次に北米PSNカードの購入ですが、これは日本や北米のアマゾンから購入できたり、Play-Asia.comから購入できたりします。
これを購入した後は記載されている12桁のコードを入力することで、北米アカウントへのチャージ(入金)が完了するので、これにより欲しいタイトルを購入することが出来ます。
ちなみに北米ストアに関しては日本未配信のタイトル(特にPSVRタイトル)も多く、「EVE:Valkyrie」など中には人気なものもあったりします。
日本で人気の北米版や欧州版のゲームタイトルは?
等が人気で、上記の3タイトルは個人的にもおススメです。
また、2017年10月13日には
「Friday The 13th The Game PlayStation 4」が発売されます!
Friday The 13th The Game PlayStation 4
北米版や欧州版で注意することとは?
日本国内とは審査機構が違っている事から、例えば同じタイトルでも北米版などの方が映像の表現がグロテスクであったりと刺激的なものになっているものがあったりします。
そういった刺激的な映像に関して抵抗がないか、むしろそういったものが良いというのであれば、北米版などでも問題はないでしょう。
また北米版や欧米版であれば言語が英語だったりするので、プレイするにあたり慣れが必要になってくる部分もあります。
ちなみに有名人気タイトルである「Dead by Daylight」は日本語にも対応したりしているので、英語に抵抗があるような方でもこのように日本語対応化したものであれば十分楽しむことが出来るでしょう。
対象年齢制限を超えたゲームが子供に与える影響について
そもそもCERO年齢区分がなされた理由としては、成長過程にある小中学生といった年齢の子供に対し、行き過ぎた暴力的表現や性的表現は何らかの悪影響を与える可能性があるという事から定められました。特に年齢が低い場合は、そういった残虐なシーンなどに影響されやすく攻撃的になりやすいというデータもイギリス心理学会の研究結果で実際に発表されています。
なので子供にはなるべくそういったグロテスクなシーンが含まれるようなタイトルをプレーさせるのは好ましくありません。
日本の審査基準に比べると特に北米版のモノは割と刺激的だったりするので、そういったものを求めるのであれば北米版のタイトルをプレイするのも悪くありません。
ただ年齢の低いと悪い影響を受けやすいというデータから、お子さんにプレーさせるのであればそのタイトルの内容やレーティングをきちんと確認した上で、遊ばせるかどうか判断していくと良いでしょう。