もっと快適にゲームをしたい、今よりも上手になりたいと考えたとき、高性能なゲーミングモニターを購入することも良い選択肢です。
しかし、価格は違いピンからキリで、「安いものと高いものでは何が違うのだろう?」という疑問を持つ方も多いはず。
ここでは、安いものと高いもので変わる、ゲーミングモニターの性能の違いについて詳しく解説します。
予算ごとにおすすめアイテムも紹介するので、ゲーミングモニターの新調を考えている人は要チェックです!
安い/高い ゲーミングモニターの相場価格の違い
安い/高い ゲーミングモニターの価格帯は幅広く、安いもので1万円台のモデルから、高いものだと10万円以上する高級モデルまであります。
では、なぜこんなにも価格が違うのでしょうか?
後ほど詳しく説明しますが、この価格はリフレッシュレートや解像度、応答速度、パネルの種類など、モニターのスペックの違いによって変わってきます。
安価なモデルは基本的な機能を持っており、一般的なゲームプレイには十分対応しますが、高価なモデルはプロゲーマーや映像クリエイター向けの性能を備えており、より快適で没入感のあるゲーム体験を可能にします。
ざっくりどのような用途でどれくらいの価格のゲーミングモニターが使用されているか見てみましょう。
- 一般的な仕事や動きの少ないゲームで十分なゲーミングモニター…1万円〜
- アクションなど動きの多いゲームがしたいゲーミングモニター…2万円〜
- より快適にFPSを楽しみたい、クリエイティブな作業もしたいゲーミングモニター…3万円〜
- プロゲーマーが使っているようなゲーミングモニターを使ってみたい…5万円〜
- 超高画質、ワイドゲーミングモニターなど付加価値のあるものがほしい…10万円〜
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安いものと高いもので何が変わる?ゲーミングモニターの性能
ゲーミングモニターの価格が高くなると、もちろんですが性能もよくなります。
とくにゲーミングモニターで価格に依存するものは以下のとおりです。
- リフレッシュレート
- 応答速度
- 解像度
- パネル
また、これに加えそれぞれの製品独自の付加価値的な性能も価格に反映されます。
それぞれゲーミングモニターがどのように変わるか見ていきましょう。
ゲーミングモニターのリフレッシュレートの違い
ゲーミングモニターのリフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画面を更新する回数を表します。
安いものやテレビなどのモニターでは60Hzが標準ですが、ゲーミングモニターでは144Hz、240Hz、さらには360Hzといった高リフレッシュレートモデルも存在します。
リフレッシュレートが高いほど画面の動きが滑らかに表示されるので、とくにFPSやアクションゲームで重要視されている数値です。
基本的に、リフレッシュレートが高くなるほど、モニターの価格も高くなります。
ゲーミングモニターの応答速度の違い
ゲーミングモニターの応答速度は、モニターの画素が色を変える速度のことで単位はミリ秒(ms)で表されます。
応答速度が速いほど、動きの激しいシーンでも残像が少なく、くっきりとした映像が得られます。
反対に、応答速度が遅いと画面に残像が発生しやすく、リアルタイムでの反応が求められるゲームでは不利になることがあります。
目安として、1ms(0.001秒)程度あれば十分快適にゲームができます。
最近のゲーミングモニターは、比較的安価なものでも1msを実現していますが、高級モデルではさらに短い応答速度を実現しています。
ゲーミングモニターの解像度の違い
ゲーミングモニターの解像度は、モニターが表示できるピクセル数です。
ゲーミングモニターには、1080p(フルHD)、1440p(WQHD)、2160p(4K)などがあります。
解像度が高いほど、細かいディテールまで表示でき、映像が鮮明になります。
しかし、高解像度モニターはより高いスペックのグラフィックカードを必要とし、また価格も高くなります。
とくに4Kモニターは、美しいグラフィックで最高のゲーム体験を得られるものの、対応する高性能なゲーミングPCが必須です。
ゲーミングモニターのパネルの違い
現在主流のゲーミングモニターは「TFT液晶」です。
TFT液晶は、各画素に薄膜トランジスタ(TFT)を配置し、電圧で液晶分子の向きを制御して光の透過量を調整するアクティブマトリクス方式を採用しています。
また、TFT液晶には「TN方式」「VA方式」「IPS方式」の3種類があり、それぞれに特性やメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
TN方式 |
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VA方式 |
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IPS方式 |
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ゲーミングモニターのサイズの違い
基本的にゲーミングモニターサイズが大きくなれば、価格も高くなります。
24インチから27インチのモニターが多くのゲーマーに選ばれており、デスクの上でプレイするなら十分なサイズです。
また、現在は34インチ以上の大型のものや、ウルトラワイドゲーミングモニターも流行しています。
大きな画面は視覚的な没入感が高く、オープンワールドゲームやレースゲームでその魅力を体感できるでしょう。
ただ、ゲーミングモニターが大きくなるほど設置に場所をとり、価格も上昇します。
そのほかのゲーミングモニター機能の違い
そのほか、各社様々な機能を持ったゲーミングモニターを販売しています。
例えば、人気商品の一つ『BenQ ZOWIE XL2546K』にはDyAc+(ダイナミックアキュラシー)という技術が搭載されています。
残像が少なくなることで、視認性を高めるものでFPSや対戦系のゲームをするならとくにおすすめです。
ほかにも、『ASUS TUF Gaming VG279Q1R』のようにスピーカーが搭載されているモニターもあり、別途スピーカーを購入しなくてもすぐにゲームが始められます。
付加価値的な機能ですが、こういったものも価格に影響を与えています。
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ゲーミングモニター購入時の注意点
基本的には高価なものほど高性能になりますが、人によって予算も目的も違うので、必ずしも高いゲーミングモニターを買えば満足できるというわけではありません。
価格以上に、自分の目的や用途にあったゲーミングモニターを選ぶことが大切なのです。
ここでは、ゲーミングモニターの価格と一緒にチェックしたいポイントについて解説します。
ゲーミングモニターの使用用途の違い
自分の使用目的についても考えてみましょう。
単純にゲームを楽しむためのモニターなのか、それとも他の作業、例えば映像編集やオフィスワークにも使用する予定なのかで、選ぶべきモニターの仕様が変わります。
ゲーム専用なら応答速度やリフレッシュレートの高いモデルが良いですが、クリエイティブな作業を行うのであれば、モニターの種類もチェックしたいところです。
TNは安価で応答速度が速いことがメリットですが、コントラストや発色はVAに劣ります。
もし、多目的に使いたいのであればIPSのモニターが無難です。
PC本体の性能の違い
必ず、PC本体の性能も考慮してゲーミングモニターを選択しましょう。
とくにグラフィックボードの性能が低い、もしくは搭載されていない場合、高解像度や高リフレッシュレートのモニターを購入しても、その性能を十分に引き出せません。
自分のPCがどれくらいのスペックを持っているのか、どの程度の性能が必要なのかを確認した上で、モニターを選ぶことが大切です。
もちろん、近いうちにPC本体の買い替えを予定しているのであれば、それを見越して高性能なモニターを選ぶのはアリです。
ゲーム機本体の性能の違い
ゲーム機とゲーミングモニターをつなげたい場合、ハードの性能もチェックしておきましょう。
PlayStation5やXboxの最新機種は4K解像度に対応しており、リフレッシュレートも120Hzを出力可能です。
一方、NintendoSwitchやPlayStation4は60〜75Hz程度にしか対応していません。
もし、性能の高いゲーミングモニターを買っても、本体性能以上のリフレッシュレートは出力されないので注意しましょう。
ゲーミングモニターでやりたいゲーム
やりたいゲームによって最適なモニターは違います。
RPGやオープンワールドゲームなどでは、広い視野角での美しい色彩表現が求められるため、VAパネルを搭載したモニターが適しています。
一方、FPSや格闘ゲームでは、応答速度やリフレッシュレートが重視されるため、TNパネルのモニターが好ましいです。
いろいろなゲームをやりたいのであれば、IPSモニターがおすすめです。
やや高価になりますが、コントラストも強く、激しい動きにも対応しています。
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予算別おすすめゲーミングモニター
最後に、予算別におすすめのゲーミングモニターを紹介します!
3万円〜【JapanNext JN-IPS27FHDR240】ゲーミングモニター
27インチのワイドな画面と、240Hzものリフレッシュレートを誇り、高速なアクションが求められるゲームにぴったりのゲーミングモニター。
IPSパネルを採用しており、広い視野角と高輝度を実現しているので、ゲームだけでなく映画や動画の鑑賞にも幅広く対応します。
さらに、DisplayPortとHDMIを備えており、様々なデバイスに対応している点も魅力です。また、やや手頃な24.5インチモデルも販売されています。
どちらのサイズもコストを抑えつつ、性能を重視したい方におすすめのゲーミングモニターです。
5万円〜【BenQ ZOWIE XL2546K】ゲーミングモニター
リフレッシュレート240Hz、応答速度0.5msという非常に高いスペックを誇り、滑らかな映像で敵を見逃さずに捉えることができるゲーミングモニター。
独自のDyAc+技術により、ブレのないクリアな映像を実現しており、APEXなどの競技シーンでも使用されることが多いゲーミングモニターです。
2024年時点で最も人気のあるゲーミングモニターの一台で、競技志向のゲーマーにとっても理想的なゲーミングモニターとなるでしょう。
▶詳細レビュー
【BenQ XL2546Kレビュー】APEXやCoDをプレイしてみる! ZOWIE最強ゲーミングモニター240Hz
10万円〜【BenQ MOBIUZ EX321UX】ゲーミングモニター
最新の「量子ドットMini LED IPSパネル」を採用し、トップクラスの映像美を誇るゲーミングモニター。
32インチの大画面に4K解像度と144Hzのリフレッシュレートを備えており、圧倒的なグラフィックと美しいコントラストでゲームの世界を多彩に表現します。
また、様々なゲームコンテンツに最適なサウンドモードやAIによるコントラスト調整機能も充実しており、長時間のプレイでも快適に過ごせるよう工夫されているゲーミングモニターです。
オープンワールド系のゲームを最大限楽しみたいという人にとって、最高のゲーミング体験を提供するモニターです。
▶詳細レビュー
【BenQ MOBIUZ EX321UX レビュー】最高クラスの映像美でゲームプレイ
安くても高くてもゲーミングモニターは目的に合わせて選ぶ
ゲーミングモニターを価格にフォーカスして紹介してきました。
最近では比較的安いモデルでも高性能なモニターも登場しており、快適なゲーム環境がどんどん身近になってきています。
中価格帯との性能差があまりなくなった一方で、とことんまで性能にこだわった高機能モデルも登場し、価格のバリエーションが豊富になりました。
選択肢は多いものの、気に入るものがきっと見つかるはずです。
目的や予算に合わせて、自分にぴったりなゲーミングモニターを見つけてみてくださいね!
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