Androidエミュレーターの動作環境と必要なスペックを各エミュレーターごとに比較しています。
AndroidエミュレータでのPC負荷ってどのくらい?
Androidエミュレータは基本的にPC(Windows)で利用することが多いと思います。
スマホゲームとはいえ、最近のゲームはかなりの高スペックを有するゲームになっています。なので、古いノートPCなどでは動かない場合も多く、重くてカクついてい遊べないという場合も十分にあります。
ゲームによってPCの負荷の違い
ゲームの種類によって大きくAndroidエミュレーターのPC負荷が変わってきます。
2D RPGの様なレトロ風ゲーム
ファミコン時代の「ドラクエ」や「ロマンシング サガ」や「オクトパストラベラー」などの部類は比較的PCの負荷は軽い。
一般的なPCで動作します。
パズル&アクション系のゲーム
モンストやパズドラ、または「ぷよぷよ」「ぷにぷに」「ツムツム」系のゲームになります。この系統のゲームは少しでもカクついたりすると、ゲーム結果に影響が出るタイプなので、少々高性能なPCが必要です。
また「学マス(学園アイドルマスター)」「ポケポケ」などもこの部類です。
一般的なPCで動きますが、最新機種のものが理想。
3Dサバイバル系のゲーム
Arkやゾンビサバイバル系のゲームです。「ドゥームズデイ」「ライフアフター」「アンドーン」などがこの系統になります。
この系統は広いマップ(オープンワールド)などがあったり、インタラクトなどで高解像度の演出があるので、そこそこのPCスペックが必要になります。
最新PCかゲーミングPCが理想。
3DアクションRPG系のゲーム
現在一番スペックが必要な3DアクションRPG系のゲーム。
「スターレイル」「鳴潮 めいちょう」「アトリエシリーズ」「ゼンレスゾーンゼロ」などがこの系統になり、一番PCスペックが必要になります。
画質を落とせば最近のメーカー製PCで遊べます。できればゲーミングPCが理想。
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各Androidエミュレータの推奨スペック
日本で人気のあるAndroidエミュレータの公式推奨スペックを比較してみました。
BlueStacks(ブルスタ)
Androidエミュレーターのインストール手順と注意点
推奨システム要件
OS | マイクロソフト Windows 10、Windows11、MacOS(M1、M2、M3、M4チップに完全対応) |
プロセッサー | シングルスレッドベンチマークスコアが1000以上のIntelまたはAMDマルチコアプロセッサー |
グラフィック | Intel/Nvidia/ATIのベンチマークスコアが750以上のオンボードまたはディスクリートコントローラー プロセッサー(CPU)とグラフィックカード(GPU)のベンチマークスコアを確認する方法についての詳細なガイドをご覧いただけます。 |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていること。 |
RAM | 8GB以上 |
ストレージ | SSD(またはFusion/Hybridドライブ) |
ポイント
Androidエミュレータ BlueStacks(ブルスタ)のポイントはやはりWindowsは当たり前に動きますし、Macでも全面的に動作します。また最大の特徴として「Android13」に対応しています。
なのでほぼ動かないゲームはありません。
NoX Player(ノックス)
Androidエミュレーターのインストール手順と注意点
推奨システム要件
OS | マイクロソフト Windows 8、Windows 10、Windows11 |
プロセッサー | Intel あるいは AMDプロセッサ CPUコア数8個 |
グラフィック | グラフィックドライバー: 4.3以上 |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていること。 |
RAM | 8GB以上 |
ストレージ | HDD: 10GB以上のディスク容量 |
ポイント
Androidエミュレータ NoX Player(ノックス)の推奨スペックですが、AMDのCPUで8コアとなっていますが、このあたりのスペックを見ると少し重いのかなという印象。
またSSDではなく、HDDの表記なので古い情報のままなのかもしれません。
LD Player(エルディー)
Androidエミュレーターのインストール手順と注意点
推奨システム要件
OS | マイクロソフト Windows 10以上の64ビット、OpenGL 4.x対応 |
プロセッサー | シングルスレッドベンチマークスコアが1000以上のIntelまたはAMDマルチコアプロセッサー |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX1050 Ti 2G以上 |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていること。 |
RAM | 8GB以上 |
ストレージ | インストールディスクに10GB以上の空き容量、システムディスクに2GB以上の空き容量を確保 |
ポイント
Androidエミュレータ LD Player(エルディー)のPCスペックはやはり、ゲームを主軸にしていますので、グラボ必須の様な要件になっています。
GTX1050 Tiとなっていますが、RTXの2000シリーズあたりで十分な性能かと思います。
MuMuPlayer(ムームー)
Androidエミュレーターのインストール手順と注意点
推奨システム要件
OS | DirectX 11.0またはOpenGL 4.xを搭載したWindows 7以上 |
プロセッサー | Intel(R) Core(TM) i3-2100以上、最低でもクアッドコアのプロセッサー構成で、VTをサポート |
グラフィック | GTX 280またはHD 6790 |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていること。 |
RAM | 4GB以上 |
ストレージ | インストールディスクに2G以上の空き容量、システムディスクに1.5G以上の空き容量が必要 |
ポイント
さすがに軽いとされているAndroidエミュレータ MuMuPlayer(ムームー)です。もしかしたら古い情報なのかもしれませんが、Windows 7以上、Core(TM) i3-2100以上と今では考えられないスペックです。
本当にこれで動くのだろうか?
Google Play Games(Google公式)
推奨システム要件
OS | マイクロソフト Windows 10(v2004) |
プロセッサー | 8 論理コア(一部のゲームには Intel CPU が必要です) |
グラフィック | ゲーミング クラスの GPU(Nvidia GeForce MX450 など) |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていることを確認してください。 |
RAM | 8GB以上 |
ストレージ | 10 GB の空き容量があるソリッド ステート ドライブ(SSD) |
ポイント
もっともオーソドックスで正確性が出ているのがGoogle Play Gamesの推奨スペックです。現行モデルのPCなら間違いなく動作します。
ですがGoogle Play Gamesでもグラボを推奨しているので、やはりAndroidエミュレータでもゲームにはグラフィックカードが必須という考えですね。
実際AndroidエミュレータでおすすめのPCスペックは?
実際 今まで3年間動作確認をしてきた中で、私がおすすめできるPCのスペックは以下です。
OS | マイクロソフト Windows 10 か Windows 11 |
プロセッサー | Core i5 か Core i7の11世代以上~、Ryzen 5 5500以上が理想 |
グラフィック | グラボはあったほうが絶対に良い!NVIDIA GeForce GTX 1660以上がおすすめ |
仮想化の設定 | PCで仮想化が有効になっていることを確認してください。※これが大事 |
RAM | 16GBがおすすめ |
ストレージ | 50 GB の空き容量があるソリッド ステート ドライブ(SSD) |
Windowsは11の方が良いです。CPUはそこそこ古い物でも十分に動くので、ゲーム配信とか録画とかしないのであれば、それほど気にする必要はありません。
(※ノートPCの場合はグラフィックのことも考えると最新のインテルCPUがおすすめ)
グラフィックですが、グラボがあると劇的に動作が安定します。ちなみに古いGTX660とかでもかなり変わります。ノートPCの場合はCPUを良いものにしないと厳しいかも。
あとはRAM(メモリー)ですが、圧倒的に16GBのほうが良いです。
ぜひ参考にしてみてください。
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