この星では、動物を殺せない。襲われたら走って逃げるか、麻酔の弾を撃って眠らせる。できるのはそれだけだ。
SFサバイバル『Honeycomb: The World Beyond(ハニカム:ザ・ワールド・ビヨンド)』が、日本時間9月9日の午前1時にSteamで配信される。
動物は殺せない、武器は麻酔銃だけ

主人公のヘネシーは、EONコーポレーションから惑星Sota7へ送られた生物工学者だ。生き物を調べるのが仕事で、戦うために来たわけではない。
開発元Frozen Wayの担当者は、ゲームズコムでの取材で、動物を殺せない作りにしたと話している。
襲ってくる生き物に見つかったら、まず逃げる。追いつかれそうなら麻酔の弾を撃って、しばらく動きを止める。倒すことはできない。
空腹と水分のゲージはある。ただし減りはとても遅く、満タンからゼロになるまでゲーム内時間で24時間、水は16時間かかる。
死んでも、アイテムをいくつか落として拠点で復活するだけだ。進行が止まったりストレスがたまったりしないように、わざとそうしたという。
植物をかけ合わせて新種を作る

遊びの中心にあるのは交配だ。植物どうし、動物どうしをかけ合わせて、今までいなかった種類を生み出していく。
やり方は2つある。ひとつは、ちがう花の花粉をつけて実らせるやり方。もうひとつは接ぎ木で、ある木の枝を別の木にくっつけて育てる。どちらも、りんごやトマトを育てるときに昔から使われてきた本物の方法だ。
遊びの流れはこうだ。まず動植物をスキャンして、どんな性質があるかを調べる。次に、その相手に合った道具でサンプルを採る。拠点のラボへ持ち帰って培養し、別の種とかけ合わせる。
目指すのは、汚れきった地球の大気の中でも育つ植物を作ることだ。地球の自然はもう壊れていて、その答えがこの星にあるかもしれない、というのがこのゲームの設定になっている。
動物も同じだ。行動を観察して好物を突き止め、エサでなつかせる。オスとメスを巣に連れていくと子どもが生まれ、そこから上位のクラフトに使う素材が採れる。
道具はノミとハサミを持ち替え

サバイバルゲームだと、スキャンも採掘も建築もマルチツール1本で済ませる作りが多い。このゲームは逆をやっている。
石を削るノミ、枝を切るハサミ、サンプルを採る器具。相手に合わせて持ち替える。
発売前に試遊した記者のレポートでは、この「相手を見分けて、合う道具を出す」感覚が気持ちいいと書かれていた。序盤のチュートリアルはまだ粗かったが、探索のテンポとインベントリまわりはよく練られている、という評価だった。
サバイバルの雰囲気は「ARKやRustをひとりで遊んでいるのに近い」とも書かれている。ただし終盤の遺伝子を組みかえるシステムまでは試遊できておらず、そこがどう仕上がるかは配信後に分かる。
拠点を作るのは『ハウスフリッパー』のスタジオ

Frozen Wayは、部屋を掃除して直すゲーム『House Flipper』を共同開発し、そのVR版も手がけたスタジオだ。
この星の拠点にも、それが出ている。風力発電機を立てて電気を起こし、水を引き、家具を並べて内装を整えていく。設計図を建築ドローンに渡しておけば、自分で1つずつ置かなくても組み上がる。
ラボは実験をする場所でもあるので、拠点が広がることが、そのまま研究の進み具合になる。
紫の巨木の森と、地下の洞窟

8月19日に開発元が公開したトレーラーには、紫の巨木が並ぶ森、地下の洞窟、火山へ続く草原が順に映る。この星がどういう場所なのかは、ここでだいたい分かる。再生数は14万回を超えた。
もう1本、地球で何が起きたのかを描いたトレーラーもある。なぜ人がひとりだけ、この星に送りこまれたのかが分かる。
デモの感想は「陸のSubnautica」

8月31日から、Steamで無料のデモが配信されている。開発元が掲示板に感想用のスレッドを立てていて、そこに書き込みが集まった。
「1時間があっという間だった」「隠されている物をいくつか見つけて、その先が気になった」「景色がきれいだった」。思っていたよりちゃんと作り込まれている、という声もある。
動物のモーションや、触れ合ったときの反応を褒める書き込みが多い。ボイスと音まわりを褒める書き込みも並ぶ。ある人は「陸のSubnautica。ただし怖さは控えめで、生き物とのやりとりが多い」と書いていた。
同じスレッドには、設定を上げるとフレームレートが落ちた、岩の間にはさまって動けなくなった、起動してすぐ落ちた、という報告も入っている。マップが資源の場所まで最初から教えてくれるのは親切すぎる、という声もあった。
デモにはプレイ時間の制限があり、そこに触れたスレッドも立っている。開発元は書き込みの1つ1つに返信している。
Steamのフォロワーは1万7004人。ウィッシュリストの世界順位は253位に入っている。
協力プレイは、配信時点では無し

配信時点ではシングルプレイのみとなる。開発チームは、協力プレイを足すにはゲームエンジンまわりを作り直す必要があり、最低でも半年はかかると説明している。まず売れ行きを見てから考えるという。
配信後、半年ぶんのアップデート予定は出ている。中身は無料アップデート、家具パック、遊びやすさの調整だ。プレイヤーの声を見ながら決めていくという。有料DLCがあるかどうかは、まだ決まっていない。
ボリュームはメインストーリーだけで15〜20時間ほど。全部の種をスキャンして拠点を作り込むと30時間くらいになり、そのあとは終わりのないサンドボックスモードが残る。
Honeycomb: The World Beyond

| タイトル | Honeycomb: The World Beyond(ハニカム:ザ・ワールド・ビヨンド) |
|---|---|
| ジャンル | アドベンチャー/カジュアル/インディー(探検・サバイバル・基地建設・クラフト・SF) |
| 開発元 | Frozen Way |
| 販売元 | Snail Games USA |
| 対応機種 | PC(Steam/Epic Games Store)、PS5、Xbox Series X|S |
| 配信日 | 2026年9月9日 午前1時(日本時間・Steam)/各機種は現地の9月8日 |
| 価格 | 日本円の価格はまだ出ていない。配信時に公開される |
| プレイ人数 | シングルプレイ |
| 日本語対応 | インターフェイスと字幕に対応。音声は英語とポーランド語 |
| 対応言語数 | 13言語 |
| デモ | あり(無料・Steamで配信中) |
| Steam Deck | プレイ可能 |
| プレイ時間 | メインストーリーで15〜20時間、やり込みで30時間ほど |
動作環境は下のとおり。
| 最低 | 推奨 | |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit)以降 | Windows 11(64bit)以降 |
| CPU | Ryzen 5 3600 | Core i5 9600K/Ryzen 5 5600X |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| グラフィック | RX 6500 8GB/GTX 1660 相当 | RTX 2070/Radeon RX 6700(VRAM 8GB) |
| DirectX | Version 11 | Version 12 |
| ストレージ | 40GB(SATA SSD) | 40GB(NVMe SSD) |
NVIDIA製のGPUなら、DLSS 4.5とフレーム生成、Reflexに対応する。
Steamと公式サイト、開発元のSNS
殺さない、調べる、かけ合わせる

麻酔銃とノミとハサミを持って、紫の森へ入っていく。倒すのではなく、調べて、持ち帰って、かけ合わせる。
Steamでのアンロックは9月9日の午前1時。PS5とXbox Series X|Sにも同じタイミングで並ぶ。デモは今も無料で置いてあって、最初の1時間ぶんが遊べる。
筆者ジャンク:インディーゲームを中心に遊ぶゲーム好き。ストアや開発元の発表をもとに紹介しています。
