『Vacation Cafe Simulator』が間もなくリリース。いま話題の「Alice Games」が作る魅力満載のカフェ経営

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イタリアの海辺でカフェを開くだけのゲームが、Steamの欲しいものリストで世界247位まで来た。『Vacation Cafe Simulator』は8月20日発売。

『Vacation Cafe Simulator』フォロワーは1万1500人

派手な戦闘もなければ、物語の大どんでん返しもない。海辺の町でパスタとピザを作って、客に出して、店を広げる。それだけのゲームが、発売前からかなりの人数に見張られている。

8月20日時点で、Steamのフォロワーはすでに11,504人。欲しいものリストの世界順位は247位、さらに「いま新しく欲しいものリストに入れられている勢い」でいうと141位まで上がっている。

数字の主役はもうひとつある。配信での盛り上がりだ。このゲームの同時視聴者は、過去最高で10,447人を記録している。デモが出ていた2026年2月の話で、料理と町歩きを映しているだけの画面に1万人が集まった計算になる。

Steamのフォロワー 11,504人(8月20日時点)
欲しいものリストの世界順位 247位
欲しいものリスト追加の勢い 世界141位
配信の同時視聴者(過去最高) 10,447人
デモの同時接続プレイヤー(過去最高) 987人(2026年2月27日)

デモそのものの同接は987人と、数字だけ見ればおとなしい。ただしこのデモは2026年2月12日に出て3月10日で閉じられており、短い期間で1000人近くが同時に触っていたことになる。

海辺の町を45秒間映すリリース日トレーラー

どんな空気の店をやるゲームなのかは、開発元が公開した最新トレーラーを見るのが手っ取り早い。

オレンジ色の壁、海に落ちていく夕日、テラス席のグラス。チンクエ・テッレあたりを思わせる町並みが45秒間ずっと続く。

作っているのは『Shark Dentist』のAlice Games

ここが個人的にいちばん引っかかった部分だ。開発元のAlice Gamesは、サメの口の中を治療する『Shark Dentist』や、地面を掘り進む『Dig, Dig, Die』、協力型の『Broventure: The Wild Co-op』を手がけてきたスタジオである。

『Dig, Dig, Die』の発表トレーラーは21万回、『Shark Dentist』の発表トレーラーは8.6万回再生されている。どちらかといえば、変な発想で一発当てるタイプの作り手だ。

そのスタジオが、今度は真正面から癒し系のカフェ経営に来た。イタリアのコミュニティに「もっと本物っぽくするためのアイデアをくれ」と呼びかける投稿まで出していて、力の入れどころが前作までとまるで違う。

タイマーなし、客に急かされない料理シム

ストアページで開発元が最初に押しているのは「タイマーなし、ストレスなし」という一文だ。注文をさばくのが遅れても、客が怒って帰るタイプの設計にはなっていない。

料理はミニゲーム形式で進む。ピザ、パスタ、ブルスケッタといった定番のイタリア料理を、生地を伸ばす、刻む、盛り付けるといった工程に分けて作っていく。ティラミスも開発中だと7月14日に告知された。

稼いだお金は設備の買い替え、メニューの追加、内装の模様替えに回す。店の外に出れば近所のショップやワイナリー、農場を回れて、そこで仕入れた食材が自分の店の個性になる。

オンライン協力プレイにも対応しているので、友達とキッチンを分担して回すこともできる。実際、デモの感想には「友人と1時間ほど一緒に遊んだ」という書き込みがいくつも並んでいた。

Vacation Cafe Simulator(バケーションカフェシミュレーター)

タイトル Vacation Cafe Simulator(バケーションカフェシミュレーター)
ジャンル カジュアル/インディー/シミュレーション(カフェ経営・料理)
開発/販売 Alice Games
対応機種 PC(Steam/Windows)
発売日 2026年8月20日
価格 8月20日15時の時点で未発表(解禁と同時に判明)
プレイ人数 シングルプレイ/オンライン協力プレイ
日本語 インターフェイスのみ対応(フル音声・字幕は非対応/全12言語)
Steam Deck 互換性は「不明」
動作環境(最低) Windows 10 64bit/Core i5-6600・Ryzen 3 1200/メモリ8GB/GTX 1060 6GB・RX 580 8GB/10GB
動作環境(推奨) Windows 11 64bit/Core i5-10400・Ryzen 5 3600/メモリ16GB/RTX 2060・RX 5600 XT/15GB

デモ勢が挙げた「動きのぎこちなさ」とAI生成素材への注文

2月のデモには、けっこう具体的な感想が集まっていた。褒められていたのは、まず音である。

刻む音、焼く音、皿に盛る音がASMR的で気持ちいい、という声が複数あった。時間に追われずに接客できる設計や、写真を撮ったりギターを弾いたりしている町のNPC、ピザの形をしたマウスカーソル、そのへんに隠されたコインを探す遊びも評判がいい。

一方で、不満もはっきり書かれている。あるプレイヤーは「楽しいし出だしとしては良い。でも、ぎこちない」と切り出したうえで、客に待たされる仕組みがないので簡単すぎること、食材を先に仕込んで置いておけないこと、会計を済ませていない料理を持って歩けてしまうことを並べていた。アニメーションの粗さも指摘されている。

刻む・盛るの操作でクリックを連打し続けるのが指にくる、長押しでもできるようにしてほしい、という要望も出ていた。

賛否が割れているのはAI生成素材
ストアページで開発元は、初期の楽曲とコンセプトアート、そして一部言語の仮翻訳をAIで作ったと開示している。そのうえで「すべて人の手で編集し、作り直して仕上げた。生成したものをそのまま入れてはいない」と説明している。
デモの感想欄では、これに対して「イタリアの空気を出したいなら、現地のアーティストと組んだほうがいい」という指摘が出ていた。開発元はコメント欄で細かく返信を重ねており、無視している様子はない。ただ、AI素材の扱いに敏感な人は、買う前に開示文を読んでおいたほうがいい。

正直に書くと、私はこのゲームを遊んでいない。デモは3月10日で閉じられ、7月31日からのプレイテストも一般公開ではなかった。ここに書いた手触りは、トレーラーとデモ経験者の書き込みから拾ったものだ。

日本語はインターフェイスのみ、価格は解禁まで伏せられたまま

気をつけたい点をもう少し挙げておく。

日本語はインターフェイスの表示にだけ対応していて、フル音声と字幕には対応していない。レシピの説明文まわりは読めるはずだが、雰囲気づくりの会話に日本語が乗るわけではない。

そして価格が、発売直前の8月20日15時の段階でもまだ出ていない。ストアページにもデータベース側にも金額の記載がなく、日本円がいくらになるかは解禁と同時にわかる形だ。近い雰囲気のカフェ経営シムは2000円前後が多いが、確定した数字ではないので、財布の準備だけしておきたいところ。

もうひとつ、解禁時刻が少しややこしい。開発元は8月20日の告知で「19:00 UTC」と書いているが、ストアページのカウントダウンはそれより早い時刻を指している。日本時間だと20日の夜か、21日の未明か、どちらに転んでもおかしくない。買う気なら、ストアページの残り時間を直接見るのが確実だ。

Alice Gamesの公式アカウントとストアページ

Steam Vacation Cafe Simulator ストアページ
デモ Vacation Cafe Simulator Demo(現在は配信終了)
公式X @VacationCafeSim
公式Discord Vacation Cafe Simulator Discord
開発元YouTube Alice Games

イタリアンカフェの開店は8月20日

急かされない料理ゲームが好きで、イタリアの海辺の町並みを見ているだけで機嫌が良くなるタイプなら、発売日に飛び込んでいい部類だと思う。

逆に、忙しく注文をさばくスリルを求めている人には物足りない。デモの時点で「客が待ってくれるので簡単すぎる」と言われていたくらいなので、そこは発売版でどう調整されたかを見てからでいい。

私はティラミスを作り込んでいると聞いた時点でだいぶ気になっている。まずは価格を見て、それから決める。


筆者ジャンク:インディーやシミュレーション作品を中心に遊ぶゲーム好き。ストアや開発元の発表、プレイヤーの書き込みをもとに、正直な目線で紹介しています。

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